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2016年12月5日 掲載

ビデキンちゃん行く ~InterBEE2016~

4K対応のカメラがすでに市場に出いて、まだ番組の数が限れていますが衛星放送やネット配信でも4K映像が楽しめるようになってきています。放送業界をリードするNHKでは8Kなんかもことあるごとに映像を披露してますね。さて、そんな状況の中、放送機器はどのようの進化していくのでしょうか。そんな現状を踏まえながらInterBEEにいってきました。

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相変わらず会場はたくさんの来場者であふれかえっています。今年は8個ある会場のうち7つをつかってメーカー各社が様々な製品を出展しています。そんななかで、目につくのは8KとHDRでした。ソニーさんやパナソニックさん、キヤノンさんなどほとんどのメーカーがカメラやモニターなどで対応した製品を出してました。


ソニーさんは放送局関係の製品に力を入れていたようで、スタジオカメラHDC-4300やスイッチャーXVS-8000のほか、PXW-X200によるワイヤレスソリューション、ENGカメラPXW-X400などを出展していました。ほかにも大判センサーを搭載したPXW-FS5やPMW-F55なんかもありましたが、やはり注目は新製品の4K60p対応カメラFS7 IIでしょうか。FS7 IIは来年発売となっており、国内では初披露となります。

スーパー35センサー搭載のソニーXDCAMモリーカムコーダーFS7 II。4K60pのほか、HDなら最大180fpsまで対応できます。マウントはEマウントでE PZ 18-110mm F4 G OSS同梱モデルもラインナップされています。

オプションの拡張ユニットXDCA-FS7を装着するとTC IN/OUT、GENLOCKやProRes422での収録ができます。この拡張ユニットにさらにインターフェースユニットHXR-IFR5やRAWレコーダーAXS-R5を追加すると4K RAW収録ができるようになります。

PMW-F55にレコーダーAXS-R7を装着。4K120p収録に対応可能。

IP対応スイッチャーXVS-8000


パナソニックさんはNABで発表していた4KカムコーダーAG-UX180が出展されたいたほか、来年春発売の新製品でPOVCAMの4KモデルAG-UMR20と医療用のモデルとして白いボディのAG-MDR25が出ています。ボディの色が違うだけでなく手術の撮影に適した色補正や本体の防水化が図られているそうです。あと8K対応の55型液晶ディスプレーの試作機が出ていて8Kの時代の到来を感じました。

4KカムコーダーAG-UX180

POVCAMの4KモデルカメラヘッドAG-UCK20

POVCAMの4K医療用モデルAG-MDR25

試作機の8K対応の55型液晶ディスプレー


JVCケンウッドさんは、GY-HM200BBによるスポーツ中継ソリューションや4KカメラレコーダーGY-LS300CHによる4K HDRシステムソリューション、HD PTZリモートカメラKY-PZ100を使ったIPスタジオソリューション、朋栄さんとのコラボレーションでメディアアセットマネージメントシステムなどを出展していました。JVCさんは放送機器としてはかなりマニアックな印象です。

GY-HM200BBによるスポーツ収録システム。スコアなどを画面に入れて撮影できます。

ファームウェアアップデートによりSHOGUN INFERNOと組み合わせて4k60p撮影に対応したGY-LS300CH


キヤノンさんは、最近発売になった4K60p撮影ができるデジタル一眼レフカメラEOS-1D X Mark IIや4K30p撮影ができるEOS 5D Mark IVのほか、新製品のCINEMA EOS SYSTEM EOS C700 や業務用ディスプレーDP-V2420、 参考出展の8Kカメラなどを出品していました。 ちょっと意外だったのはEOS C700のデザイン。今までのCINEMA EOS SYSTEMとは打って変わって普通のカメラっぽいデザインを採用しています。ほかに8Kのコーナーがあって試作品のカメラやディスプレーがでていました。

デジタル一眼レフカメラEOS-1D X Mark IIとEOS 5D Mark IV

年内発売予定のCINEMA EOS SYSTEM EOS C700

試作品の8Kカメラ


ブラックマジックデザインさんは、9月のIBCで発表したDeckLink Mini Monitor 4KやDeckLink Mini Recorder 4K PCIeキャプチャーカード、Teranex AVのほかBlackmagic Video Assist 4Kや URSA Miniのファームウェアアップデート、DaVinci Resolve 12.5などが新しい製品となりますが、業界人の話題はIBCで発表されたFairlight社とUltimatte社の買収でした。Ultimatteはその名がクロマキーの代名詞になるほど業界で知名度があったんですが、最近は日本ではあまりパッとしていませんでした。もちろんNABとかではちゃんとブースを出していて製品もあるんですよね。今後同社の製品とどう絡んでくるんでしょうか。楽しみですね。

4K対応のレコーダーBlackmagic Video Assist 4K

ずらりと並んだTeranex AVやATEMスイッチャーなど

12G対応のTeranex miniコンバーター


いまではドローンといえばDJIさんといえるほど有名ですが、カメラ関係でもOsmoを出してから注目されています。今回は業務用空撮ドローンInspire 2やOsmo Mobileなどを新製品として出展していました。Osmoはカメラ部分とハンドグリップ部分、その他アクセサリーなどを組み合わせて、スマホでの撮影から4Kまで様々な用途で使用できるのが、うけているようです。もちろん恒例となっている、ドローンの実演コーナーもありました。

業務用空撮ドローンInspire 2。

Osmo RAW

Osmo+


銀一さんは、ワイヤレスマイクRODE社のニュースシューターやSteadicamの新製品ライトウェイトモデルAEROのほか、Freefly MoVI・DJI RoninシリーズとドッキングするSteadimate、GoProやニコンのアクションカメラを出展していました。

RODEのワイヤレスマイクや各種ガンマイク

新製品のGoPro HEROS5

ニコンの4K対応360°カメラKeyMission360や170°のKeyMission170など

Chroszielの新型マットボックス565


ローランドさんはHDMI対応HDビデオスイッチャーV-1HDのほか、同じデザインの3G-SDI対応スイッチャーV-1SDIが新製品として出ています。ローランドさんはAVスイッチャーをいくつか出していますが、V-1SDIは究極の小型化といえそうです。ブースではライブスイッチャーとして三脚に取り付けたりして、現場で手軽にマルチカメラスイッチングできることをアピールしていました。

HDMI対応HDビデオスイッチャーV-1HDと 3G-SDI対応スイッチャーV-1SDI

V-1HDとV-1SDIはほとんど同じデザイン。主な違いはV-1SDIにはDSK機能が搭載されています。


IDXさんはDUO-CシリーズDUO-C190およびDUO-C95といったVマウントシリーズバッテリーの小型軽量タイプと新モデルのチャージャーおよびDタップやXタップから充電できる小型のチャージャー、ソニーさんの小型ビデオカメラに対応した各種容量のバッテリー、韓国のYEGIN社の小型LEDライトなどを出展していました。

新たなバッテリーセルを搭載し、小型軽量を達成したDUO-C190

DUOシリーズなどVマウントバッテリー対応チャージャーVL-2000S

ソニーFタイプバッテリー互換シリーズ

参考出展のYEGIN社小型LEDライト


マンフロットさんは小型フルードビデオ雲台befreeという小型三脚が新製品となっています。あと、すでに発売となっているスライダーやDIGITAL DIRECTOR、LEDライトLykos、小型クレーン、各種バックなどが出展されていました。

スライダーとDIGITAL DIRECTORを組み合わせたデジタル一眼撮影システム

LEDライトLykosに専用ソフトボックスを装着。LEDの照明をソフトにできる。


平和精機さんはデジタル一眼や小型ビデオカメラ用の三脚としてTH-X三脚システムとモノポットタイプのHFMPが新製品として出ていました。この2機種は同じヘッドが採用されていて、モノポットと三脚を付け替えて、撮影状況に応して組み替えて使うことができるようになっています。モノポットといっても地面に接地する部分が小さな三脚状になっていて、手を放しても自立するように設計されています。カメラを傾けるときは軸の部分をつま先で押さえてロックを外すと自由に傾けることとができるようになっています。

TH-X三脚システムとモノポットタイプのHFMP用のヘッド

TH-X三脚

モノポットタイプHFMP


今年のInterBEEは要望を受けて改良された後継機種が目立っていたように思います。 メーカーさんに直接説明を受けたり、ここを改善してほしいといった機会はあまり無いですが、こういう機会にユーザーさんから受けた意見を意外と取り上げてくれているのだなという印象でした。
VRなど予想もしていなかった商品も各社から発表されていたりと今後も目が離せないですね!

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2016年11月22日 掲載

ビデキンちゃんレビュー ~Zunow 4K対応ワイドコンバージョンレンズWFK-85~

もう一歩寄りたいとか、より広い範囲をカバーしたいときワイコンは強い味方になってくれます。以前はカメラメーカーが純正品として用意していることが多かったのですが、広角側が30mm(35mmカメラ換算)を切るレンズを搭載しているカメラでは、カメラメーカー側が用意することはあまりなくなってきました。そうはいっても現場によっては必要になるわけで、サードパーティー製のワイコンが気になります。今回はソニーのPXW-X70やPXW-Z150などの4Kカメラのほか、HXR-NX3やHXR-NX5R、PMW-160などのHDカメラに適合する0.8倍 4K対応ワイドコンバージョンレンズZunow WFK-85を取り上げたいと思います。

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ワイドコンバージョンレンズWFK-85本体のほか、62-72mmステップダウンリングや角型ラバーフード、レンズポーチがセットになっています。


ZunowのワイコンWFK-85はHXR-NX5RやPXW-Z100、PMW-160に適合した72mmフィルター径ですが、62mmフィルター径のPXW-X70、PXW-Z150にも装着できるように62-72mmのステップダウンリングがセットになっているほか、角型ラバーフード、レンズポーチがセットになっています。ちなみにフードには105mmのフィルターを装着できるようになっています。

純正のワイドコンバージョンレンズとしてPXW-Z150のカタログなどにはWFK-85と同じ0.8倍のVCL-HG0872Kが載っていますが、4x5角型フィルターを装着するフードとのセットになっており、HD時代の設計のワイコンです。また、質量もレンズ単体で550gとなっており、60gほど重く、フードなどをセットすると手持ちで手軽に撮影するには少々難がありそうです。なので、4K対応のWFK-85は貴重といえますね。

外観的には結構一体感があって、ちょっと見ではワイコンを装着しているようには見えませんね。

今回は使ったカメラはフィルター径72mmのHXR-NX5Rなので、ワイコンは直接装着できました。


さて今日はとてもお天気がよかったので、東京ショールームの裏手にある新宿御苑にお邪魔してじっくりテストして来ました。今回は使ったカメラは新製品のHDカメラHXR-NX5Rで、ワイコンは直接装着することができます。外観的には結構一体感があって、ちょっと見ではワイコンを装着しているようには見えませんね。ラバーフードは撮影に夢中になって少しくらい何かに当たっても安心です。この状態でもレンズ側が重たくなってバランスが悪くなるようなこともほとんどありませんでした。フードがラバータイプでワイコンにかぶさるようになっているので、全長が抑えられているのとワイコン自体の質量も500gを切っているからだと思います。

まずは、一般的な風景をワイド側いっぱいで撮影してみましょう。ありがちな歪曲や色のにじみも感じられませんでしたし、周辺の解像度や流れもないと言っていいでしょう。近影から遠景まで、連続してその傾向は変わっていないようです。

ワイコンなし

ワイコンあり:両脇にある木々の葉や芝生など細かいとことまできちんと描写していますね。

ワイコンなし

ワイコンあり:近影の落ち葉やの描写や画面全体の歪曲なども感じられませんでした。


今度はテレ側いっぱいにしたところです。本体のレンズ性能にもかかってきますが、色にじみや二線ボケなどが出やすいとことです。クレーンやビルを撮影してみましたが、なかなか優秀です。クレーンや手すりの鉄骨もしっかりと描写していますね。ビルの遠景撮影でも同様で、歪曲などもほとんどありませんでした。ということで撮影中ワイコンを付けていることを時々忘れるほどでした。

ワイコンなし

ワイコンあり:クレーンやビルを撮影してみましたが、色にじみや二線ボケなども見当たりませんでした。

ワイコンなし

ワイコンあり:ビルの遠景撮影でも同様で、歪曲などもほとんどありませんでした。


最後は逆光での撮影です。ワイコンと本体のレンズとの間で反射があるとレンズフレアやゴーストによるコントラスト低下や本体レンズ以外のゴーストがでることがあります。ギリギリゴーストが出ない逆光と極端に出ている状態で撮影してみました。本体レンズで撮影した時とワイコン装着時とではその差はほどんどないといっていいでしょう。

ワイコンなし

ワイコンあり:ギリギリゴーストが出ない逆光ですが、コントラスト低下やフレアも見当たりませんでした。

ワイコンなし

ワイコンあり:極端にゴーストが出ている状態ですが、本体レンズだけの時とかわりませんでした。


ワイコンはフィルター径さえ合えば装着可能ですが、4Kとなるとその描写が気になるところです。また、4K対応のカメラではHDの時代のカメラに比べてセンサーのサイズも大きくなっていることが多いので、HD時代のワイコンではケラレなど不都合が生じることがあります。せっかく4Kで撮影するのですから、4Kの画質を生かした撮影をしたいですね。

注意事項としまして、今回は手振れOFFで撮影しましたが、HXR-NX5Rでご使用の際に手振れをONにする場合は、アクティブモードでのご使用に限ります。スタンダードモードでは若干のケラれが発生することがあるのでご注意ください。

ビデオ近畿ではこのZunow WFK-85を特価で提供中です。東京ショールームにはデモ機も用意していますので、ぜひ手にとって見てくださいね。(各店に移動することもあるので前もってご連絡ください!)


Zunow 4K対応ワイドコンバージョンレンズ WFK-85
・ ラバーフード(105mmフィルター装着可能)
・ レンズポーチポーチ
・ 72→62ステップダウンリング(ドライバー付)
・ 重量:490g
・ 価格:79000円(税抜)

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2016年9月2日 掲載

ビデキンちゃんレポート ~TRIAD VPA-10L~

カメラを三脚に装着してしまうと取り外しに手間のかかることが多いですよね。機種によっては、ワンタッチで着脱できる製品もありますが、カメラの前後バランスをとることができなかったりします。ショルダータイプのカメラでは専用の三脚アダプター(俗にいうフネ)を使っていましたが、小型ビデオカメラではこうした専用のアダプターは用意されていません。今回紹介するのは、小型ビデオカメラをショルダータイプのカメラのようにワンタッチで着脱可能にするためのアダプターTRIAD VPA-10Lです。

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TRIAD VPA-10Lって実はすでに発売されている製品の改良機種で、従来製品との違いはカメラ側のアダプターが薄型になったほか、2つのネジを使ってしっかりと固定できるようになった製品となります。カメラ側は通常ネジ穴以外にカメラが回らないようにピンの穴がありますので、実質3点止めということになりますね。薄型になったので、重さも少し軽くなっています。価格は定価でプレートのみだと12000円(別)、アタッチメントを含むキットで28000円(別)です。従来品はプレート15000円(別)、キット30000円(抜)でしたので、お安くなっています。ビデキン価格ではそこからさらにお安くなってます。

・TRIAD VPA-10Lって
製品はカメラ側のプレートと三脚側に取り付けるアタッチメント、大ネジ・小ネジ変換アダプターがセットになっています。カメラ側のネジ穴は、小ネジとか細ネジといわれる1/4と大ネジとか太ネジといわれる3/8とがありますが、業務用のカメラの場合は、ほとんどの機種がネジ穴は2つあって大ネジと小ネジの2つになっていますね。カメラの重量とかバランスとかでカメラメーカー側で決めているようです。ちなみにネジの間隔は規格で決められています。いくつか実際のカメラを見てみましょう。ソニーさんのPXW-X200は2つとも小ネジですが、PXW-FS5およびPXW-Z150は大ネジと小ネジ、パナソニックさんのAG-DVX200はショルダータイプのカメラということもあり大ネジと小ネジ、キヤノンさんのEOS C100 C300 C500は大ネジと小ネジですがこの部分のプレートはオプション扱いで交換可能です。

・使ってみましょう
実際の装着は説明するまでもない思いますが、念のため。カメラにTRIAD VPA-10Lのプレートを取り付けます。このとき、カメラ側のネジ穴が大ネジの場合は付属の大ネジ・小ネジ変換アダプターを取り付けておきます。ちなみに旧タイプは蝶ネジでしたが今回の新タイプは通常のネジになっているので、装着にはドライバーが必要です。三脚側にTRIAD VPA-10Lのアタッチメントを取り付けます。アタッチメントには小ネジ2つと大ネジ1つがあるので、ほとんどの三脚でネジ2本を使って固定できます。後はカメラを乗せて前方にスライドさせるとロックされます。取り外しはサイドのレバーのロックを外すだけとなっています。ソニータイプの三脚アダプターの先端部分と互換性があるので、TRIAD VPA-10Lはそのまま装着できますので、手持ちのフネを使い回しも可能です。ただ、TRIAD VPA-10Lは小さいので装着したままでも、三脚ケースに収納できますが、フネの場合は取り外しが必要でしょう。

実際に使ってみるとソニータイプの三脚アダプターと同じ操作なので、使ったことのある方は慣れ親しんだ操作となりますし、初めての方でも特に問題はありません。なによりもカメラ側も三脚側も取り付けた状態でも収納に困らないというのは、ポイント高いと思います。三脚側がスライドプレートになっている機種が多いですが、このタイプの場合装着するたびに前後バランスを見なくてはなりませんが、TRIAD VPA-10Lを装着しておけば、最初にバランスをとるだけで済みます。

この手の製品は実際に手にとって操作してみないことには、頭ではわかっていても細かなフィーリングまではわからない部分もあると思います。店頭にてデモ品をご用意してありますので、興味のある方はお声かけいただければ、カメラや三脚の機種なども含めて対応できることもあるかと思います。

(デモ機は各店移動することもありますのでご来店前にご連絡ください!)


TRIAD VPA-10L KITは、小型ビデオカメラを専用の三脚アダプターで、三脚側に取り付けるアタッチメント、大ネジ・小ネジ変換アダプターがセットになっていて、価格は定価28000円(別)です。

カメラ側のネジ穴が大ネジの場合は付属の大ネジ・小ネジ変換アダプターを取り付けておきます。

カメラ側はこうのようにドライバーを使ってしっかりとネジで固定します。


カメラ側はこうのようにドライバーを使ってしっかりとネジで固定します。

三脚側のアダプターを装着したところです。

カメラをセットしたところです。

ちなみにこちらは旧タイプの場合です。厚みの違いがお分かりいただけるでしょうか。

新旧プレートの違いは、蝶ネジからマイナスネジ2本で固定できるようになったほか、プレートの厚さが薄くなっています。

ソニータイプの三脚アダプターの先端部分と同じ構造になっていますので互換性があります。

ソニータイプの三脚アダプターにカメラを装着してみました。


各社のカメラの三脚ネジ穴部分を比較してみました。

ソニーさんのPXW-X200は2つとも小ネジ


PXW-FS5およびPXW-Z150は大ネジと小ネジ

パナソニックさんAG-DVX200はショルダータイプのカメラということもあり大ネジと小ネジ

キヤノンさんのEOS C100は大ネジと小ネジ


VPA-10LKIT
ビデキン販売価格 ¥25,200(別)
http://www.videkin.com/products/detail.php?product_id=3963

VPA-10L(プレートのみ)
ビデキン販売価格 \10,800(別)
http://www.videkin.com/products/detail.php?product_id=4124

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2016年8月22日 掲載

ビデキンちゃんが行く ~ケーブル技術ショー2016~

7月28、29日有楽町にある東京国際フォーラムで開催されたケーブル技術ショーにいってきました。5-6年前までは池袋のサンシャインシティや東京ビッグサイトでコンテンツホルダーも含めて開催されていていました。会場規模も大きくなり、最近は技術系とコンテンツ系が分かれて開催するようになったようですね。ちなみにコンテンツ系は9月30日に名古屋ガーデンパレス、10月1日からは栄のオアシス21で開催されるそうで、一般の視聴者が対象になり、けーぶるGIRLSというユニットとともにアニメキャラクターによるショーなどが開催されるようです。

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一方、ケーブル技術ショーは、カメラなどの撮影関連機材やセットトップボックス、光ケーブルなどハードウェア中心の展示会になっています。ケーブルTVって基幹部分はほとんど光ケーブルになっていて、すでにインターネットのサービスやIPTV、地域の防災インフラなどを支えるまでになっています。また、公共の電波を利用する放送と違ってある意味ローカルルールが通用する世界なので、4K8K放送など、最新の技術を取り入れることもいち早く対応できます。ということで、ケーブル技術が拓く!未来のCATVネットワーク社会が今年のメインの開催テーマとなっていて78社が出展していました。

初日午前中の受付には大勢の来場者が並んでいました。


CATVは元々難視聴対策や地域の情報を発信する自主放送など映像中心にスタートしたわけですが、インターネットサービスも開始するようになってからはセキュリティーや防災、高齢者への対応など多岐にわたるサービスを提供できるようになってきました。それに伴って様々なハードウェアが各社から出展されているんですが、ここでは映像制作系を中心に見ていきましょう。 まずは、カメラやモニターTV、セットトップボックスなど総合的に扱っているソニーさんとパナソニックさんです。ソニーさんは、ショルダータイプの4Kカメラや超高感度の業務用カメラを参考出展として出品したほか、XDCAMメモリーカムコーダーPXW-Z150、番組自動送出システム、業務用の非常電源システムなどを出展していました。

NABでPXW-Z450という型番で発表されていたソニーさんのショルダータイプの4Kカメラですが、ここでは型番は公表されていませんでした。B4マウントを採用していて2/3インチ3板式の光学系になっています。記録フォーマットは4K/HD両対応のXAVC Intra/Longコーデックを採用していて4K60pの撮影も可能となっています。

高感度・低ノイズの1.0型積層型CMOSイメージセンサー Exmor RSを搭載した4K対応のソニーPXW-Z150。レンズは光学12倍のGレンズを搭載していて、HDでは24倍まで対応しています。記録は、4K/HD記録に対応したXAVC Long GOPに加えて、MPEG HD422/420、AVCHDフォーマットが可能となっています。メモリースロットはSD&メモリースティックPROとSDの2基搭載しており、同時記録やリレー記録などが可能です。4Kは30pまでですが、HDでは最大120fpsで収録できます。手前はProSDメモリーカードで、モールド構造になっていて防塵防水仕様の業務用メモリーです。

最低被写体照度 0.004 ルクス以下でも撮影可能なソニーネットワーク対応カメラSNC-VB770。監視カメラ用として設計されたカメラですが、レンズはEマウントレンズを使用します。監視用というとCマウントが一般的ですが、35mmフルサイズのCMOSイメージセンサーを採用しているので、デジタル一眼用のレンズなんですね。LAN接続のほかHDMI出力もあるので、監視用途以外にも使えそうですね。

SNC-VB770用コントローラーです。ズームとかレンズのコントロールや各種設定が行えるようになってました。これ、ソニーさん製ではなくて斡旋商品ですね。

参考出展の高感度カメラ画像。かなり暗い海辺での撮影ですが、カラーで映像が写せます。右上が一般のカメラの映像で、ほとんど何も写っていません。


パナソニックさんは例の赤いカメラDVX-200のほか、NABで発表し、国内では秋に発売予定となっている4K対応カメラAG-UX180、4K対応のレコーダー内蔵セットトップボックス、4K Hybridcast、ケーブルテレビ局向けホームネットワークシステム 、参考出展の8K対応のケーブルテレビ用伝送システムなどを出展していました。パナソニックさんは送出設備系やセットトップボックスなどのクライアント機器に力を入れている印象でした。

秋に発売予定になっている4K対応カメラパナソニックAG-UX180は、アクリルケースに入れられて出品されていました。1型のセンサー搭載で、4K60p撮影が可能。レンズは光学20倍で、UHD、フルHDのデュアルコーデック記録ができます。ただし、デュアルコーデック記録時は4K60pには対応していないそうです。もちろんSDIやHDMI出力端子も装備しています。価格は40-50万円ということなので、発売が待ち遠しいですね。

パナソニックDVX-200は、制作用のカメラとしては上位機種という位置づけで、AG-UX180より大判のセンサーを搭載しています。デザイン的にはショルダー型のENGカメラですが、機動性のある制作用のカメラといった感じでしょうか。

パナソニック8Kケーブル伝送ソリューション(参考出品)は、現状のCATV帯域を複数占有して伝送するトランスモジュレーション装置や8K対応のBSモジュレーション装置、IPパケット伝送装置のほか、8Kデコーダーなどで構成されていて、現在考えられているいくつかの8K伝送システムを網羅しているということです。


さて、ほかにもレコーダーや小型スイッチャー、モニター、無線伝送装置、各種コンバーターなど様々な周辺機器も出品されていましたが、すでにHDではなくて4Kや8Kがメインになっていましたので、そのあたりを中心に見ていきましょう。

テクノハウスさんが扱っているEnsembleDesigns社の小型スイッチャーNXT450ですが、ファームアップデートによりRTMPプロトコルに対応になり、YouTubeやUSTREAMにアップできるようになりました。基本HDのスイッチャーなので、4台までのカメラを接続してスイッチできます。かなり小型ですが、LCDモニターが搭載されていてモニターもできるようになっています。ちなみにHD-SDI対応は共通していますが、HDMIやフォーマットコンバーターを内蔵した機種などいくつかの姉妹機種があります。

テクノハウスさんが扱うCONVERGENT DESIGN社のレコーダーOdyssey7Q+ は 7.7インチの1280x800 有機ELパネルを搭載していて、フルレンジカラーガマット REC709 またはDCI P3による表示が可能。4K60pの入力をProRes(HQ/422/LT)で収録できるほか、ARRIRAW(ALEXA)やCanon RAW(C500/C300MkⅡ)、ソニーFS RAW(FS700/FS7/FS5)にも対応しています。記録は圧縮2K/HD 10ビット YCC422:1080p60または1080i60のほか、圧縮4K/UHD 10ビット YCC422:2160p29.97、非圧縮2K/HD 10ビット YCC422:1080p60、非圧縮2K/HD 10/12ビット RGB444:1080p30に対応。

テクノハウスさんが扱うAVIWEST社のライブ中継機材DMNG PRO180-RA。3G/4G-LTE回線を利用したH.264 コーデック搭載の無線伝送装置で、8基のSIMカードスロットを装備していて インサルマット社が提供している衛星電話サービスBGANやアラブ首長国連邦が提供しているThurayaSatelliteTelecommunicationsのThurayaのほか通信衛星のKaバンドなどを利用して画像伝送が行えます。

ソリトンシステムズさんは既存の衛星などの通信インフラを利用した伝送装置をいち早く開発したメーカーで、写真のSmart-telecaster Zaoはモバイル回線に最適化されたRASCOWテクノロジーを搭載しており、回線の帯域幅に応じて圧縮比を調節し、回線が低レートになっても伝送画像が破城しないという特徴をもっていて、安定したHD画像伝送ができるといいます。

マイクロソフトの放送局向けビデオ通話ソフトSkype TXが搭載されたライブストリーミングシステムNewTekのTalkShow。Skypeっていうとパソコンでテレビ電話的な通話ができるっていう認識だったんですが、これは通常のSkypeソフトウェアとは違ってツールによってポップアップ表示される広告等の情報を非表示できます。映像を伝送する帯域が予め設定した値を下回った場合には、任意の静止画を表示したり、カラーコレクションなどの画質調節などにも対応しています。HD-SDI入出力やタリーに対応していて、TriCasterとかじゃなくても接続可能となっています。TriCasterや 3Play などNewTekの機器とはAirSendで接続することで、映像や音声などまとめて接続対応できるようになっているそうです。元々の技術がSkype なので遅延も少ないですね。

これがTalkShowのコントロール画面で複数の通話映像を制御できるようになっています。

アストロデザインさんの非圧縮4K8K対応SSDレコーダーHR-7512C。以前は4Kでも4台のレコーダーを同期させていましたが、今では4Kならコンパクトに1台で対応できるようになっています。早い時期から4K8Kに特化した機器を開発していたということもあり、カメラやレコーダー、モニターなど様々な機材を出品していました。

アストロデザイン55型フルスペック8K対応液晶モニター。120Hz表示が可能で、U-SDIやSNAP12、HD-SDIなど様々な入力に対応。U-SDIはスーパーハイビジョンのために開発されたインターフェースなので光ケーブル1本で映像も音声もOKですが3G-SDIだとBNC×8本、HD-SDIだと16本も接続しなくてはならないそうです。

HD/SD対応のキャラクタジェネレーター朋栄EzV-300には統合ソフトウェアTelopStationが搭載されていて、原稿からのテロップ打ちやテンプレートに沿った入力や流し込みなどが可能。操作は画面をタッチして簡単に操作できるようになっています。

2系統を同時に制御できるようになっていて、一方を自動送出、もう一方を仕込みになんてことができちゃいます。画面というはマシーンは1台なので同時に操作できない作業もありますが、片方をリモコンを使えば同時操作できます。

これがそのリモコンです。カスタム対応も可能だそうです。

Avidは放送業界で定番といえる編集システムMedia Composerの新しいバージョンやストレージシステムの新製品NEXIS PRO、アセットや送出管理のInterplay | Productionなどを出展していました。

さくら映機さんはテープ時代に慣れ親しんだコントローラーを使って編集できるシステムとして4K対応のPrunusのシステムを出品。収録から編集、送出までを一貫したワークフローで実現していました。それぞれのメーカーに対応したメディア用ドライブを接続することで、ソニーさんのXDCAMやパナソニックさんのP2HD、池上のGFPAKなどフォーマット混在編集にも対応できるということです。

リーダー電子さんは撮影現場では欠かせない測定器として4K対応マルチ波形モニターLV 5490のほか受信電波を計測するシグナルレベルメーターLFシリーズなどCATVにおける制作から受信までの測定ソリューションを披露していました。

パイオニアさんは4Kや8Kに対応したセットトップボックスや ケーブルモデムやケーブルテレビ放送や番組と連携したアプリサービスを提供できるハイブリッドBoxなどを出品。ハイブリッドBoxは各地域のCATVごとに異なっていたアプリケーションインタフェース仕様を共通化したもので、インターネットを介してPCやスマートフォン、タブレット等のマルチデバイスとの連携などにも対応しているそうです。

4K対応のHD内蔵セットトップボックスBD-V4700RLのほか、参考出品として8K対応のセットトップボックスを出展していました。8KのセットトップボックスはMMTを現行のTSに変換して視聴タイプのものとなっています。

ビデオトロンさんは4K対応製品として4x2マトリックススイッチャーMTX-70-42Fや4K・HD-SDIコンバーターUHC-70などのほか、写真のようなHD/SD対応の小型コンバーターなどを出展していました。フィールドなどで重宝しそうですね。

メディアエッジは2K4K対応のIP伝送システムや複数メーカーのネットワークカメラを混在することが可能で受信した映像をHDMIやSDIで直接出力できるMEDIAEDGEのNetViewシステムのほか、写真のような小型コンバーターVideoProシリーズなどを出展していました。VideoProシリーズにはVマウントやLマウントのバッテリーアダプターが用意されていてビデオ機器で使われているバッテリーを利用することができます。

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